新年明けましておめでとうございます。部長です。能登半島地震で被災した全ての方の無事を祈りつつ執筆しております。合宿からは既に2週間が経過しようとしていますが、今更ながら冬合宿の報告です。

・開催日
12/22(金)~12/23(土)

・目的地
谷川岳天神尾根付近

・集合
12/22 12:00 上越線土合駅前(11:48 着下り列車あり)

・解散
12/23 12:30 上越線土合駅前(12:42 発上り列車あり)

・山行の目的
冬山での基本的な技術の習得

・参加者
H1
IT
KK
TT
NE(テント長)
HK(リーダー、テント長)
MH(テント長)
MK
MA(サブリーダー、テント長)

M2
KY
SY
SA

M1
IK
IM

顧問
Eさん
Oさん

予定の行程

1日目
土合駅12:10
土合口駅12:40
天神平駅12:55
天神尾根付近 13:30
雪上訓練14:00
調理16:00
食事17:00
就寝18:30

2日目

起床4:00
食事5:00
雪上訓練6:00
撤収11:00
天神平駅11:30
土合口駅11:45
土合駅12:15

実際の行程

1日目
12:09 土合駅出発
12:33 ロープウェイ到着
13:14~34 休憩
~14:25  アイゼンつけ
14:58~63 アイゼンつけ直し
15:21~36 休憩
16:00 テント設置開始

2日目
2:15頃 MAテント潰れ
8:27 出発
8:55 ロープウェイ到着

反省文

IT
物の管理がしっかりできておらず、眼鏡を紛失した

KK
ほかの班と比べてテントの組み立てに時間がかかってしまったため、仕組みをはっきり理解するようにする。
テント内での整理整頓を心がける

TT
今回の合宿では、雪用手袋や替えの靴下、厚手の靴などの装備不足を痛感しました。さらに今回の合宿で十分な睡眠を取れずにいたため、帰りの行程でかなり眠かったので、よく眠れるようにちゃんとしたマットを買おうと思います。

NE
・防寒用の手袋の上から防水手袋をつけていたが一体型のほうが圧倒的に使いやすいので次回以降は一体型の物を用意する
・テントの外(フライの内側)にシャベルを立てていたが万が一のときのために可能であればテントの中に入れておくべきだった
・自分の作業で手一杯でSYに気を配る余力が無かった
→寝る前に一旦荷物を全てザックにしまった状態で寝れば大分起床後や緊急時の作業量が減る
・僕も全く山慣れしてないのでどちらかと言うと足を引っ張ることになる側であるだろうから強くは言及できないが、幾ら状態が過酷とは言え登るからには向上心を持って登り、より難易度の高い山に挑戦できるようにステップアップを目指したい
→〇〇山で良くない、来なきゃ良かった云々の士気を下げる発言は最低限下山後まで控えるべき

HK
計画書制作の遅れを改善せねばならないと思った。試験があったとは言え、予定が合わなかった為にOBの方を呼ぶことができなかったのは非常に残念だった。準備段階で他部員とあまり連携せずに進めてしまった点は要改善だと思った。このような点が部員の意識低下に繋がった面があると思う。手袋の防水性の重要度の認識が甘く、霜焼けになってしまった。GORE-TEXの冬用手袋を購入したので以降は使用したい。初めて雪山とは如何なるものかわかったので、経験を活かしていきたい

MH
ロープウェイの駅を出てから、アイゼンをつけるのに手間取ってしまった。どちらも右足用だとは思わなかったが、次からはそこまで確認しようと思う。また、歩行中もアイゼンが何度も外れて止まっていたので、春に向けて部活内でもう少し練習をすべきだと思った。
テントを張る時、MH班にテントの立て方が分かるのが班長と中1しかおらず、戦力不足の状態でテントを組み立てる事になったので、部活内でサボる人間は徹底的になくし、練習の期間を設けるべきである。
テントを立ててからも、班員同士連携が取れず整理が遅れ、料理に支障をきたし、就寝が最遅になってしまった。
深夜、テントが雪で圧迫され、4人分のスペースもなく、Oさんがテントを噛み千切って脱出していなければ危なかった。雪が多い日は深夜にも定期的に除雪をしないといけない事を身をもって実感した。また、テントが潰れた班の荷物がばらばらになり、紛失物が多く発生してしまったので、非常時でも荷物管理はしっかりしようと思う。
朝、MAをテントに受け入れた混乱もあり、班員が自分の事しか考えない割に自分の事ができておらず、テントの中に自分の装備を忘れたまま雪と戯れており(告発)、撤収も遅れてしまった。班員は集団行動という事を自覚すべきである。
とても危ういシーンはあったが、振り返って見れば様々なな点で経験値を積めた有意義な合宿だった。仕事をした班員も、そうでない班員も、自身の改善点がよく分かったと思う。

MK
アタックザックを忘れてしまった。今回の合宿で使うことは結局なかったが今後気をつけたい
アイゼンの左足につけるやつを2つ持って帰って両足につけてしまっていたのと、サイズ調節の仕方を知らないまま山行に臨んでしまったのは怠慢でしかないので、反省します

MA
団装のコッヘルを入れた時点で端と自分のコッヘルを入れたと誤認してしまって箸とコッヘルを持ってくるのを忘れてしまった、そのせいでKYやITに迷惑をかけてしまったので非常に反省している

KY
今回はテントの中で荷物が散らばってしまったので、ザックの中で使うものとあまり使わないもので入れる順番を変えようと思います。
他にもシュラフの袋がなかなか見つからなかったのでこれからはまとめて置いておこうと思います。

SY
土合駅の階段で遅れてしまったのでもっと体力をつけます。今回はテントが潰れた時、必要なものがすぐに出てこなかったので普段から荷物整理を気をつけます。より一層途中でアイゼンが外れてしまったので、ベルトが外れないようにもっと練習します。

SA
・アイゼンのつけ方や左右を把握しておらずつける時時間がかかった
・使用不可のガスヘッドを持ってきた。
・エアマットの穴を確認できていなかった。

IK
・水を4ℓも持っていってしまい、重くて痛い目を見たから水など量を意識したい。
・ザックカバーが小さくマットがカバーに入らないことに行く前に確認を怠った為帰りにカバーなしになってしまったのでしっかり確認をしたい。
・雪から出られたあと、靴が雪を被ったあと足の熱で溶けて靴がべちゃべちゃになり雪まみれでテントに入れられず、靴を凍らせたくなくて靴を履いていたかった時に靴を履いて外にいたいということを伝えるために外で遊びたいって表現を使ったがそれは疲れている人がいい気持ちがしないことに気づきたかった。表現には気をつけたい。
・スマホのスクリーンタイムを解くよう親に求めておくのを忘れたために親と連絡が取れなかったので、スクリーンタイムの解除の要請を忘れないようにしたい。

IM
初めての合宿にしては荷物整理がきちんとできていたので良かったです。しかし、テントを建てたりしまう時に、あまり手伝いをすることができなかったりしたので、次回からは積極的に行動したいなと思いました。今回の合宿はハプニングもありましたが、いい経験を積めてよかったです。


隊としての反省(文責HK)
部全体として、意識と経験値の低さを露呈してしまった合宿であったと言える。経験値の低さは致し方ない部分があるにしろ、意識の低さは部長としても反省すべきであった。
準備会の出席率や遅刻率、内容の薄さは意識の低さを如実に示していると言えるだろう。コロナ禍以前の山岳部が行っていた山行直前の部活参加の記録等は個人的にはあまり好ましくないとは思っているが、復活を検討すべきかもしれないと感じた。準備会が遅れて始まったあとも、グダグダしていてなかなか部活が進まなかったのも大きな問題点である。予め活動内容を決めることで、スムーズな進行につなげたい。団装配布を強いて最終準備会で行う必要はないので、早めに行いたいと思う。そのためにも、準備会の出席率は向上させねばならないだろう。
ロープウェイを降りたあとの、アイゼン装着時の問題は重大だったと考えられる。なぜならばそれは単なる経験不足にとどまらず、前述の意識の低さも随所に見られたからである。準備会での練習不足や左右の存在を認識していなかったこと、未調整の部員や付け方の不慣れな部員と教えられず教えようとしない最高代等、これらの問題がアイゼン装着に2時間という結果に繋がったと言える。練習回数の増加等によって、意識と経験を引き上げていかねばならないだろう。
歩行訓練は概ね問題なく行えたと言ってよいだろう。結果論的な部分もあるが、天神平スキー場付近に引き返して幕営したのは正解だった。現状の我々山岳部は未熟な集団にすぎないので、このようなより安全な判断は正しかったと思う。
幕営や調理は、比較的良かったと言えるだろう。前述の意識の低さを露呈している部分も見受けられたが、準備会やアイゼン装着時に比べれば些事といえる。雪山での幕営時の整地の必要性に対して疑義が挟まれたので、これは検証する必要があると感じた。
今回は炊飯の困難さを理由に、実験的に餅で代用してみた。結果は成功であった。手軽なので朝食に向いているだろう。調理時間の見通しの甘さや分量については、次回以降改善の余地が大いにあった。
部全体として、積雪に対する見通しが甘すぎたと言える。降雪時の交代制雪かきは必須だろう。MAテントの事件は、これを怠った末路である。また、今回の山行では一時シャベルが埋まるという事態が発生した。2017年の谷川岳で同様の事態が発生していたことを事前に把握していたのにも関わらずこういうことを起こしてしまって点は、教訓を活かせていないという点で深く反省すべきだろう。
MAテントは経験不足からきた積雪への見通しの甘さで潰れたが、その後の対応はその時の最善を尽くしていたと言えるだろう。荷物の移動等に混乱はあったが、非常事態であったことを鑑みれば、致し方なかったという結論を出すことができる。
テント撤収時の手際は非常に悪かったといえる。個装を広げすぎずにすぐパッキングできるようにしておくという点は、昨年夏の赤岳の時からずっと課題として残っている。上級生から下級生へと教えてきた流れがコロナ禍によって分断されたという面はあるが、だからといって現状を改善しなくていい理由とはならない。最高代が、最高代たる自覚を持たねばならないだろう。
テントの設営や撤収時の練習を準備会で行い、素早く行うことができるようにするという提案がなされた。非常に有用な意見であるので、春合宿より実践していきたいと思う。
全体を総括して考えると、各部員の「山に行く」という意識の低さが浮き彫りとなっている。山岳部は部活動の一環であり、部活動は生徒自治の一環である。生徒自治というものは生徒自らの主体的な参加によってのみ成立するのである。各部員、特に数の多い最高代がもっと主体的に部活動に取り組むべきだっただろう。準備会の出席率や欠席率、明確な準備不足等は最高代を中心とした主体的な部活動への参加によって改善されなければならない。そしてそのような空気感を醸成できなかったという点は、部長として個人的にも反省すべき点であっただろう。計画書作成段階から執行部を始めとした各部員と連携を取っていきたい。
コロナ禍以降初めてのテント泊での冬合宿は、多くの課題を露呈したが、緊急時の対応等の良い部分も確かにあった。この経験が春合宿で、そしてその後の山岳部で活かされるならば幸いである。(この文章は反省会で出た意見を参考に、部長の私が執筆しました)

写真は別途UPします。それでは駄文をお読みいただきありがとうございました。